
タンニンとは渋みの1種で、主にポリフェノールの1種のカテキンを含んでいます。このカテキン類は特に煎茶に多く含まれます。
カフェインは渋みの成分です。テアニンはアミノ酸の1種で旨み成分になり、日本茶ならではの旨みを形成しています。
日本茶に含まれているビタミン類はビタミンC、E、Aが豊富で、これらは不発酵茶の緑茶ならではの特徴です。これらの量はビタミンCならほうれん草の約3~4倍、ビタミンEは約20倍、ビタミンAはにんじんの約10倍で壊れにくい性質の為体内に吸収されやすい特徴があります。
また、カリウムやカルシウム、リンなどのミネラル分、食物繊維も摂取できるなど体に良い成分が多く含まれています。
渋みの成分であるカフェインは脳の働きを活発にする作用があり、覚醒作用があり眠気覚ましや朝起きたときに飲むことで頭がすっきりとし脳が敏感になります。
ただし、就寝前や空腹時に濃い緑茶を飲むと眠れなくなったり、胃を刺激するので、気持ちが悪くなることがあるので注意しましょう。就寝前や空腹時にはカフェインの少ない焙じ茶などがおすすめです。
カフェインには、中枢神経刺激の作用もあるので、疲労回復の効果もあります。リフレッシュしたいときや仕事、勉強の合間に飲むと良いでしょう。
ビタミンCには、情緒を安定させる作用があり また緑茶特有の香り(青葉アルコール)にはリラクゼーション効果が得られます。
また、玄米茶の香ばしい炒った香りにも心身ともにリラックスさせてくれるアロマテラピーの効果があり、飲むだけでなく香りをかぐことでストレス解消に役立ちます。
カフェインには、血液循環促進作用があり、体内の血の流れをスムーズにしてくれる為、低血圧予防につながります。
アミノ酸の1種、γ-アミノ酪酸が多く含まれ、これには血圧降下作用や脳代謝促進作用があるため、高血圧予防に効果的といわれています。
カテキン類は抗菌、抗ウィルス効果があり、風邪の元のウィルスの活性を抑える効果があります。外から帰ってきたらお茶でうがいをすると、風予防に効果的です。
緑茶には多くのビタミン類が含まれており、肌を美しく保ってくれる作用があります。しみやそばかす、にきびなどの吹き出物による肌のトラブル防止にも緑茶は効果的です。
ビタミンCはしみ、そばかすの原因になるメラニン色素の沈着を防ぐ効果があり、女性にはうれしい美白効果があります。
ビタミンEは抗酸化効果、動脈硬化抑制作用あり、老化防止に効果的なビタミン類です。
ビタミンA(β-カロチン)は皮膚や粘膜を健康に保つ効果があります。
カテキン類、フラボノイド、フッ素が含まれるお茶には殺菌・消毒効果や抗酸化作用により、虫歯予防に効果があります。
食中、食後にお茶を飲むことで、口臭予防や虫歯予防の効果が期待できます。
以上の効果のほかに、糖尿病予防、癌予防、食中毒防止、二日酔いや喫煙によるビタミン不足に効果的です。
また、お風呂などに緑茶をいれることで全身の美肌効果、水虫予防にも良いとされています。